文字数:約482文字
これを読んでいる方のほとんどの人は、自分の『母子手帳』があると思います。
もしかしたら、理由があって持っていない人もいるかもしれませんし、昔なので取得していない人もいるかもしれない。
父の母子手帳が出てきたので、見てみました。
書いてあるのはうっすら覚えていた祖父 ……の名前ではない。
だれ???
と、欄をよーく見ると『家長』と書いてあった。
という事は祖父ではなくて、曽祖父 の名前らしい。
家制度の名残を感じるのです。
さらにもう一つ。
『死産の数』を書く欄がありました。
それだけ、死産が当たり前の時代だったのだなと思います。
『生きている子供の数』……壮絶すぎます。
死産だけではなくて、その後もさまざまな理由で生きる事が出来ない子供がいたという事。
他にも医者の名前ではなくて、立ち会った『助産師』の名前が記載されている。
時代を感じます。
と言う話を母にしたところ
「母子手帳があるだけ、すごいわよ。この頃はもらわなくても良かったし、私の母子手帳はないと思う」
と……
母の時代は、母子手帳を持つことが当たり前ではない時代だったということに、驚きです。
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