✞ ☆番外☆ 成人式 ✞
文字数:約360文字 学校があったので、地元にいなかったので、成人式には出席しなかった。 後になって、母から 「何か届いていたよ」 と渡されたのは、成人式に欠席した人に届く記念品だった。 開けると「金魚草の種」と「コンドーム」が入っていた。 種は、 撒 ( ま ) ...
文字数:約360文字 学校があったので、地元にいなかったので、成人式には出席しなかった。 後になって、母から 「何か届いていたよ」 と渡されたのは、成人式に欠席した人に届く記念品だった。 開けると「金魚草の種」と「コンドーム」が入っていた。 種は、 撒 ( ま ) ...
文字数:約426文字 専門学校に通っていたころ、小学校からの文通相手に実際に会った。 会ったのはこの時、一度きりだった。 彼女の大学に潜り込んで、講義を受けさせてもらった。 大学ってこんな場所なんだとわくわくした。 その後、彼女がやるキリストの劇を見て、帰った。 「...
文字数:約440文字 専門学校時代、クラスメイトに中国の人がいた。 4人兄弟と聞いて驚いたが、日本で勉強をするくらいなのだから、お金のある家と言う事だった。 お金があれば、子供をいくら作っても大丈夫というからくりを聞いて、ますます、驚いた。 「どうして、みんな一緒に、食事...
文字数:約549 文字 私は仕事をやめた。 辞職理由は『病気』だった。 病院には一切行っていない。書類上の理由が『病気』なことに笑った。 会社に行っていた頃、たくさん折った紙飛行機は部屋を埋め尽くした。 紙飛行機を集めた。 会社から持って来た個人情報満載の書類も集め...
文字数:約1047文字 昼間に会えなかったので、こたみちゃんは、「ちょっと遅くなってもいいなら家に行くけど?」と言ってきた。 それで良いよと返した。 こたみちゃんが私の家に来たのは、小学生の時に一度きりだった。その一度の記憶を元に、真っ暗な中やってきた。 ……いいよと言...
文字数:約855文字 家族にもバレた。 母は「死にたかったんでしょ!!一緒に死んでやる」と、私に向かって叫んだ。 自傷を知った親が、どんな対応をするものなのかは知らない。 「私なんかいらない」という母を、私は子供の頃から慰めてきた。 「あなたが死にそうになっても助けない。...
文字数:約907文字 会社へは電車で行く事もある。 その日は電車に乗っていた。 「あれ?カイヌシ??」 見ると、こたみちゃんだった。 高校卒業以降は連絡を一切取っていない。 久しぶりなこたみちゃんが、そこにいた。 「今、何しているの?私はね」 と近況の交換をして、...
文字数:約807文字 あげはちゃん ( 父方従姉妹 ) が、私と同じように試験を受けて合格をした。 あげはちゃんに最後に会ったのは、高校生の頃だった。数年ぶりに会ったあげはちゃんは、少しだけ落ち着いていた。 夜遊びをして、金髪ピアスだったあげはちゃんは、夜遊びをしない金...
文字数:約925文字 ある日の会社帰り。電車で帰るために駅に向かって歩いていた。 突然、後ろから「すみません」と声をかけられた。 振り返るとリュックを背負った男性が、いた。 「駅はどこですか?」 「向こうですけど……。私も今から行くので一緒に行きましょうか?」 私は自分...
文字数:約1123文字 年が変わる頃、父が言った。 「保険の仕事をしないか?」 何度も書いてきたように、私はお 喋 ( しゃべ ) りが苦手。 母は保険の仕事を即座に反対した。 母の反対は正しいが、恐らくそれは父から見たら過保護に見えたのだろうと思う。 「大丈夫だから...