✞ 13話 インナーチャイルド ✞
文字数:約1325文字 予約した講座を忘れるという危うい状況で、もう一つ予約した講座がある。 『 宇宙講座 ( 仮の講座名 ) 』というもので……説明は難しい。自分でも何でその講座に行こうと思ったのか、謎でしかない。宇宙講座となっているが、『宇宙の話をする講座』ではない。 ...
文字数:約1325文字 予約した講座を忘れるという危うい状況で、もう一つ予約した講座がある。 『 宇宙講座 ( 仮の講座名 ) 』というもので……説明は難しい。自分でも何でその講座に行こうと思ったのか、謎でしかない。宇宙講座となっているが、『宇宙の話をする講座』ではない。 ...
文字数:約1035文字 教室内の空気はもっと異様だった。 泣きだしている女子がいる。あちこちで 囁 ( ささや ) き声が飛び交っている。 けれども、具体的な話は全く分からない。 が、教室の空気が『悪い事はこの教室内の出来事』という事を伝えてきた。 ホームルームにやっ...
文字数:約1257文字 相談室は保健室の隣にあった。 2年の途中から卒業まで、放課後は相談室に行った。 相談室は二つに分かれていて、片方は『相談する場所』片方は『先生がいる場所』だった。 最初は相談者がいても、「静かにしているなら、いてもいいよ」と言ってもらえていた。...
文字数:約972文字 2年も半ばになったころ、こたみちゃんと再び話すようになった。 正直、何がきっかけだったのか全く覚えていない。 とにかく、放課後になるとこたみちゃんが来て、私を保健室に連れ出す。 具合が悪いわけではなくて、保健委員になったから手伝えと言うのだ。 私は...
文字数:約1036文字 しつこいが、私はお 喋 ( しゃべ ) りが苦手だ。 私が何とか最低限のお 喋 ( しゃべ ) りをしていたのは、こたみちゃんがいたからだ。 受験の時、推薦入試が視野に入らなかったのは『面接』があったから。 ホタルちゃん ( 母方従姉妹 ) ...
文字数:約1473文字 小学生の時から、あまり 喋 ( しゃべ ) らない子が気になっていた。 彼女とは小学校でクラスが一緒だった。名前はカワムラさんと言った。 中学の1年生までは一緒のクラスで、2年からは体育の時間だけ一緒になった。 お互いに 喋 ( しゃべ ) ら...
文字数:約912文字 毎年、虫歯の作品の受賞者は、全校集会でその作文を読む。 いつもは「早く終わらないかな」と思っている集会。 その年は「こんな風に書くと選ばれるんだ」と思いながら聞いていた。 そして、次の年は前年の作文内容を思い出しつつ、自分の作文に取り入れてみた。 ...
文字数:約1166文字 何度も言うが、私はお 喋 ( しゃべ ) りが苦手だ。 授業中に手を上げることもないし、意見を言うこともない。 そんな私が、一度だけ意見を言ってしまったのは、道徳の時間だった。 最初に物語を読んで、いくつかの意見が出てくる。 その中で2つ対立す...
文字数:約1139文字 こたみちゃんは誰とでも仲良くなる。それは、男の子でも例外ではない。 その男の子は、学級委員の真面目な子だった。 けれども、こたみちゃんとはふざけ合う。仕掛けるのは大抵こたみちゃん。 私はそれを黙っていつも見ていた。 「あいつって、ほんとジャガイ...
文字数:約969文字 もう一つ、おひなさまの話。 5歳の大掃除の時間だった。 みんながホウキやチリトリ、 雑巾 ( ぞうきん ) を手に掃除をしていた。 私は、言われた場所をやり終わって、次は何をしたらいいんだろう?早く掃除が終わらないかなと思っていた。 何かをし...