✞ ☆番外☆ もう一つの死とプレゼント ✞
文字数:約1350文字 ☆番外☆ もう一つの死 クラスメイトが亡くなってしばらくした頃。 いとこの祖母が亡くなった。 伯母 ( 母の姉 ) の配偶者の母親という、ちょっと遠い関係だった。 従姉妹 ( ホタルちゃん ) たちとはよく会っていたけれども、そのお婆さ...
文字数:約1350文字 ☆番外☆ もう一つの死 クラスメイトが亡くなってしばらくした頃。 いとこの祖母が亡くなった。 伯母 ( 母の姉 ) の配偶者の母親という、ちょっと遠い関係だった。 従姉妹 ( ホタルちゃん ) たちとはよく会っていたけれども、そのお婆さ...
文字数:約1169文字 ☆番外☆ 動物 従姉妹の家で飼っていた犬が、子犬を産んだ。 父がそれを 貰 ( もら ) ってきた。 ある日、父が犬の散歩に私も引っ張り出した。 私は動物全般が苦手だ。 子犬とはいえ、犬が怖くて走ってしまった。子犬は喜んでついてくる。 ...
文字数:約901文字 2学年の最後に文集を作る事になった。 皆がそれぞれに好きな事を書いた。 最後の日が近づくと、お嬢様の引っ越しが担任から発表された。 誰もがホッとしたと思う。 次の学年はクラス替えがあるとはいえ、この学校にお嬢様がいる限り同じクラスになる可能性は...
文字数:約998字 少し長めの休み時間は校庭に出ることが決まりだった。 校庭に出たからと言って、何かをするわけではない。 かと言って、壁の花になっていようものなら「もっと遊んできなさい」と先生に追い立てられる。 休み時間なのに、休んでいてはいけないその時間を持て余して...
文字数:約717文字 クラスメイトが死んだのは、連休明けだったと思う。 その日、先生が暗い顔で教室に入ってきた。 いつもは明るい顔……とは言えないが、その日はいつも以上に、重苦しい空気をまとっていた。 いつものようにうるさい生徒を怒鳴りつけて、何とか静かになった教室の中...
文字数:約1205文字 学校までの道のりは長かった。 まずは私の家の前で、一旦数人が集合。その後に、また別の家の前で数人が集合するのを待っていた。 家の前ならば、呼びに来てくれるまで家に居ることも出来た。 けれども、もう一つの集合場所では、待つしかない。 しばらくは大...
文字数:約1592文字 お嬢様のいじめは大抵、『物』に向かうことが多かった。 物を欲しがって、取ったり壊したり。取ったり壊したりは筆箱や鉛筆消しゴムなどが多かった。 隠したりごみ箱に捨てられたりするのは、教科書やノートだ。 暴言は当たり前。「チビ」「グズ」「のろま」「s...
文字数:約1830文字 いじめから身を守るために出来ることは、三つ。 一つは、お嬢様に気に入られないようにすること。 お嬢様が気に入るのは、大人しくて優しそうな子とお 喋 ( しゃべ ) りが得意で面白い子。 スズメちゃんは後者だった。 二つめは、目立たないようにす...
文字数:約976文字 日々、誰かがいじめのターゲットになる中で、スズメちゃんがお嬢様の取り巻きになった。 社交的なスズメちゃんは、お嬢様に気に入られた。 取り巻きの半分は面白半分、半分は嫌々という感じだ。 断るといじめのターゲットになるのだから、大人しくお嬢様の傍に居る方...
文字数:約726文字 授業にならない日々が続き、おそらく学年でも話題になるほどの問題となっていたと思う。 ある日、朝から学年主任がやってきた。 「しばらく、担任を交代します」 と大ベテランの先生は言った。 そして本当にその日一日、大ベテラン先生が担任をした。 男子たちが...