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初めての制服は、着方がわからなかった。
肩ひものついたスカートなんて着た事がなかった。
ブラウスにスカート。そしてジャケット。
みんなが同じ服を着ている。
保育園のようにスモックと体操服だけ同じではなくて、全部同じ。
そして、時間通りにみんなが動く。
一人一人に椅子と机が与えられていて、座る場所も決まっている。
私は場所が決まっていることに安心した。
入学式はあまり覚えていない。
一学年4クラス。私は3組になった。
3組の担任は大学を卒業したばかりの新任の先生だった。
子供ながらに、他のクラスの先生よりも若い事が分かった。
1組は学年主任も兼ねているベテラン先生だった。
2組は男先生。
4組はベテラン先生よりは若い先生。
一クラスは保育園時の約2倍以上の人数。それが4クラス。
六学年全部を合わせると、千人には届かないぐらいの人数が居た。
私は私が通った学校の事しか知らないので、そんなものと思っていた。
けど、意外に大きな学校の部類だったらしい。
田舎の学校だけれども、いくつかの学校が合併したために巨大になっていったようだ。
学校までは片道約2キロ。徒歩で30分以上。
私が住んでいる場所は校区内の端っこだった。
雪国なので、冬になり雪道になると片道1時間以上かかることもあった。
今になって思うと……よく歩いたなと思う。
小学校の校舎は白かった。
後から聞いた話だが、私が入学した時に建て替えたばかりだったらしい。
ただ一部は旧校舎として黒い……茶色い校舎が残っていた。
私が通っていた新校舎も今では建て替えられて、存在しない。
小学校は、たった一つだけ特徴があった。
サッカーが強かった。……スポーツは詳しくないけど、全国大会でそれなりの成績を残す レベルという事だった。
サッカーのためだけに、この学校にやって来た子供もいたという。
……と、いう事を大人になってから知った。
今はどうなのかは知らない。
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