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オフ会が終わって、最初のチャットで私は聞いた。
タナトス:……質問。 守り人さんの私への評価は?
守り人:…難しいね。言葉を碌 に交わせてないから。悪い意味じゃ無くてね。
ただ、タナさへの評価は割と高い場所に在ると思って。
タナトス:気が付いてないね。
守り人:ワシに対して警戒してたコト?
違ってたらゴメン。ただ、そう感じた。他の点に関しては、気持ちの変異の範囲内だと思っている。
タナトス:他の点って?
守り人:ワシに対して目線を意図的に外している様に思えた点と、ワシに気を遣ってる様に見えた点。
タナトス:カラオケで席を立つとき、何度かカバンを持って行ったの気が付いた?
守り人:ごめん、気付いてない。
タナトス:じゃ、いい。
オフ会は楽しく終ったでしょ? 大半の人にとっては。
守り人:そうだね…でも、タナさは違った…と。
タナトス:私も楽しかったですよ。と思っていた。 最後の最後で、会長様に嫌な思いさせるまでね。
守り人:会長様に謝った? 謝るまでも無い事だったら、そうでなくても構わないだろうけど。
けじめはつけておいた方が良いと思う。
タナトス:謝る? 謝るくらいなら、しなければ良いって私が一番判ってるんですよ。 謝る事が出来るならきっと、もっと楽なはず。
守り人:…そうだね、ごめん、余計な事を云った。
オフ会は成功だった。皆、楽しかったハズだった。
私だけが、全く違う事を考えていた。守り人さんへのストレスと恐怖。自傷の不安。会長様の視線。
守り人さんは、悪くはない。ただ、勘が悪いだけだった。
そして、守り人さんの私への評価も私にはどうでもいい事だった。
どうせなら、幻滅してくれた方が助かるとすら思ったが、さすがにそれはなかった。
こちらは毛玉セーターではなくて、可愛 いワンピースだったのだから。
私が誰を好きなのかを、私はオフ会で改めて知ってしまった。
そして、守り人さんとの関係は続かない事も、次に会うことはないかもしれない事も分かってしまった。
私が欲しいのは【たった一人】の言葉だけ。
それでも、守り人さんとの関係が断ち切れないのは、依存しているからだ。
『いい人』でありたくて断ち切れない私の態度も、嫌だった。
断ち切りたくて、断ち切れなくて、私は曖昧なままだった。
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