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カラーセラピーにも興味があったので、講座を探してみた。
カラーセラピーにもいろいろな種類の講座があるという事が、調べただけで分かった。
さらに同じ種類の講座でも講師によって、方針が違う。
同じ種類の講座で、同じような場所で2つの講座を見つけた。
一つは『学術重視系』のようで、色彩論や色彩心理学というような言葉がホームページに載っていた。
もう一つは、『神霊系』のようで、直観やリーディングと言うような言葉が並んでいた。
私はまず、『学術重視系』でカラーセラピーを習った。やっぱり学問として成り立っている方が頭に入りやすい気がしたからだ。占いは統計学とバーナム効果の活用であると言いきってしまう人たちが集まっていた。
バーナム効果とは『誰にでも当てはまるような事を言う事で、当たっているような気がする』というものである。
それは分かりやすくていいのだけれども、それだけというのも味気ないなと思った。
ここに講座に受けに来ていた人が、「もう一人の方のサイトはスピリチュアルな感じがしたので、こっちに来た」と言っていた。
私と同じような受け止め方をした人がいたのだなと思った。
とりあえず、色はイラストでも使えそうなのでセラピーで使えなくても構わなかった。
一方で私は、もう一人の講師の方へはヒプノセラピーを習いに行った。
ヒプノセラピーとは心理療法の一つで、自分の内面に向き合う療法であるが、いまだに私はよく分かっていない。
こちらは、がっつりスピリチュアルな感じだった。
目を閉じて、自分の内面に降りていくのであるが、私が見たのは『生まれる前の記憶』というようなものらしい。
唐突に、『もう一人を置いてきた』というようなイメージが沸いて、手首のコブはその子の欠片だと思った。生まれつきの手のコブのような凸凹は、なぜあるのか分からないし、そのイメージが何なのかも分からないケド、とても不思議な感覚になった。
他にも死者にあったり、ハイヤーセルフやインナーチャイルドに会いに行ったりという事をした。イメージするというのは楽しいけど、それがどこまで『現実と関わっているか』は眉唾だなと思う。
インナーチャイルドはこの講座の後も、出てくるようになった。
それでも、合うなと思ったのは後者のスピリチュアルな講座の方だった。
役に立つよりも楽しいが私の中で勝っていた。
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