文字数:約492文字
最後の日は会う予定調整で終わった。
その前日の会話は、寝る時間の話から、通勤の時間になった。
守り人さんは通勤にかなり時間がかかるという話。
守り人:勤め先が東京になると、住めるのはソレくらい離れなきゃ…
タナトス:……地震になったときはお家に帰れないとか?
守り人:帰れないだろうね…
タナトス:歩いて頑張る~♪
守り人:歩いて帰ったら、家に着く頃は昼だな。
タナトス:1日かかる?
守り人:それ以上掛かるかも。
タナトス:んじゃ、地震のニュース見たら、サキ兄ちゃまが潰れてないようにお祈りしておく~♪ 潰れてたら歩けないし☆
守り人:潰れてなければね…
タナトス:潰れて、お喋 りできなくなるのヤダもん♪
守り人:ケガしてても構わないんだ…
タナトス:…ヤダ 怪我 しちゃダメ。
この会話から5年以上経って、大きな地震があった。
連絡が出来ないので、生きているかどうかさえ分からない。
関東にいるのかもわからないケド、冗談半分だったこの時の会話が、今は現実味がありすぎて怖いなと思う。
日本のどこにいても、被害に遭って不思議ではない。
どうか、守り人さんがケガをしていません様に。
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