✞ トオツキ:目次 ✞
現実と空想の物語。 ― 私の生い立ち ― お喋り苦手な私の話。 子供時代。 学級崩壊した小学校生活。 校舎引っ越しの中学生活。 担任が逮捕された高校卒業直前。 集団赤痢が起きた専門学校。 自傷行為をした営業時代。 一部、いじめと自傷の表現があるので、苦手な方は注...
現実と空想の物語。 ― 私の生い立ち ― お喋り苦手な私の話。 子供時代。 学級崩壊した小学校生活。 校舎引っ越しの中学生活。 担任が逮捕された高校卒業直前。 集団赤痢が起きた専門学校。 自傷行為をした営業時代。 一部、いじめと自傷の表現があるので、苦手な方は注...
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文字数:約681文字 この物語を書くずっと前に私は、『×××』という物語を書いた。 傷ついていた私が、傷ついた中で出来たのは物語を書く事。 それが何になるのかと言われても分からないが、私には『書く事』しかなかった。 書いて、傷をえぐって、少し離れて見つめて。 そうし...
文字数:約1720文字 メンタルヘルスの掲示板サイトで、ある人と出会った。 綺麗 ( きれい ) な京言葉を使う人で、ジンさんと言った。 掲示板サイトだが、管理は個人でやっていて管理人が掲示板にも顔を出す。 掲示板に書き込むと管理人が返信をしていた。やがて、常連が数人いる...
文字数:約1693文字 それは、とあるイベントからの帰り道。 東京はどこでも人通りが多い。ただその日は、天気が悪くて若干、人が少なかった。 「すみません」 そんな声をかけてくるのは、大半がキャッチなので、この時も私はそう判断した。 「お時間少し、ありますか?」 話しか...
文字数:約1263文字 女性は、営業トークを続ける。 「ダイエットをするなら、やはり二の腕が気になりますか?それともお腹ですか?セルロースなども気になりますよね」 さらにここから、セルロースとはという説明が入る。私はそれを黙って聞いていた。 そこから女性はとどめとばかり...
文字数:約1240文字 街を歩いていると、声をかけられた。 いつものキャッチだ。地方では歩く事さえ少ないので、キャッチに会う事はないが、東京では時々遭遇する。 急いでいる時は相手にしないが、その時は時間があった。時間があると、構ってしまう。私の悪い癖だ。 「今、お時間よ...
※性行為の表現があります。 文字数:約1619文字 男の部屋に着く。部屋は物が多くて、汚く見えた。 敷きっぱなしの布団が目に入る。どう見ても、『敷きっぱなし』だ。 ロマンチックな雰囲気も何もない事に、 呆 ( あき ) れる。 男の中では勝手な『物語』が仕上がっている...
文字数:約1458文字 悪夢はここからさらに加速する。 「ね。キスしよ」 「無理です」 「恥ずかしがらなくていいよ。恋人なんだしさ」 無理と続けると、「じゃぁ。映画のチケットを買ってこよう」と契約社員さんは諦めた。 私も外に出る。このまま、どこかに行こうかなと思ったが、...
文字数:約1500文字 食事を終えて、お店を出ると真っ暗だった。 「映画はどうする?」 そう聞かれて、そういえば電車の中で映画にも誘われていた事を思い出した。 「もう、帰ります」 「え?行こうよ。せっかく来たんだしさ」 電話での『食事だけ』という話は、消え去っているんだ...
文字数:約1820文字 それは、十二月の事だった。 日雇いのバイトでとある契約社員さんと顔見知りになった。契約社員さんとは部署が違ったが、帰りの路線が一緒だった。 一緒に帰る同じ部署の人たちに混ざって、その契約社員さんがいた。 ある日、同じ部署の人たちが残業で私だけ先...
文字数:約1499文字 「で、何食べる?」 隣人はグラスにお茶を入れてテーブルに置き、デリバリーのメニューをいくつか、私に渡してきた。 「え?お店は?」 「食べに行くの疲れるじゃん。おごるから、デリバリーにしよう」 話がどんどん変わっていくが、私も食べに出るのは面倒だった...